2011年5月15日日曜日

シズコさん

読みかけていた本ですが 昨夜読み終えました

人柄を表すような、面白くスカッとする内容の作品が多いのですが、この「シズコさん」 は

読んでいてつらかったです・・・「シズコさん」 とは佐野さんのお母様です

 「四歳位の時、手をつなごうと思って母さんの手に入れた瞬間、チッと舌打ちして

私の手をふりはらった。私はその時、二度と手をつながないと決意した。


シズコさん (新潮文庫)
シズコさん (新潮文庫)

家族(親)に対して言葉に出来ない何かしらを どんな人でも抱えているのかもしれません

佐野さんはそれを自分の身を削ぐかのように この本の中で言葉にしています 

誰にも教えてもらえない、言えないような重いことを文字にできる佐野さんはすごいな、と

あらためて感じました  

お母様が痴呆となり「ありがとう」「ごめんなさい」を繰り返す中でとても素直なおばあちゃんに

なっていくんですね それを見て佐野さんは心が開放されるのですが、読んでいる私も何か

癒されたような気がします  

「100万回生きたねこ」 の繰り返される 「だいきらい」 の言葉の力がこの絵本が大人のもの

と言われる意味が理解できたような気がしました


今日は日曜日ですが PTAです。。。ほぼ1日つぶれますが、行ってきます(^^)/

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